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「トイレが共同のアパートなんて今どきあるの?」と驚く方もいるかもしれません。しかし、東京都内では今もなお一定数の「トイレ共同アパート」が存在し、特定の層から根強い支持を得ています。
たしかに、現代の基準から見ると“訳あり”に分類される条件ですが、その分家賃が破格に安く設定されており、「とにかく安く住みたい」「寝に帰るだけの部屋でいい」という方には現実的な選択肢になることもあります。
今回は、東京・池袋を拠点とするネオ・プランニングが実際に扱ってきた現場の経験から、「トイレ共同アパート」の実情と向き合い方について、丁寧にお伝えしていきます。
トイレ共同アパートとは?
「トイレ共同」とは、住戸内にトイレがなく、建物内の共用部に設けられたトイレを複数の住人で利用するタイプの住まいです。多くの場合、古い木造アパートや簡易宿泊施設を改装した物件に見られます。
特に、戦後の住宅不足を背景に建てられた昭和築のアパートでは、当初から「トイレは共用」が当たり前の設計で、現在もそのまま貸し出されているケースが見られます。
- 居室内にトイレがなく、廊下や外にある共用トイレを使用
- 昭和築や簡易宿泊施設の再利用物件に多く見られる
どれくらい家賃が安くなる?
トイレが共同になるだけで、家賃は1万円〜2万円程度安くなるケースがほとんどです。これは設備投資の削減分がそのまま反映されているためです。
特に都心部では「池袋駅徒歩10分圏内で家賃3万円台」という物件もあり、「設備より立地」を重視する方にとっては、かなり魅力的な選択肢となります。
また、管理費や共益費が含まれていても総額が安いため、学生や若年層、生活保護を受けている方からの問い合わせも少なくありません。
- 家賃はバストイレ付きの同立地より月1〜2万円安い
- 共益費込みでも都心で3万円台が見つかることも
どんな人に向いている?
トイレ共同アパートは以下のような方に向いています:
- とにかく家賃を下げたい人
- トイレ使用頻度が少ない or 外で済ませる人
- 生活保護や低所得で入居条件が厳しい人
- 短期滞在や住民票だけが目的の人(※合法な範囲で)
「トイレは1日数回しか使わないし、共有でも問題ない」「寝るだけの部屋で充分」という割り切りができる方にとっては、むしろコスパの良い暮らし方といえるでしょう。
- 家賃・初期費用をとにかく抑えたい人向け
- 共用トイレに心理的抵抗がない人なら快適に住める
清潔さや衛生面の不安は?
トイレが共同となると、やはり気になるのは「衛生面」でしょう。
物件によっては清掃が不十分であったり、住人のマナーによって使用状況に差が出ることもあります。ただし、定期清掃が入っている物件や入居者数が少ないアパートであれば、想像以上に清潔に保たれているケースも少なくありません。
また、近年では簡易個室型にリフォームされている物件もあり、「古くて汚い公衆トイレ」のような印象とは異なるケースも見受けられます。
- 定期清掃ありの物件では想像より清潔なケースも
- 住人のモラルによって状態に差が出やすい
契約前に確認すべきポイント
トイレ共同物件を検討する際は、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- トイレの場所(自室からの距離、共用の扉の有無)
- トイレの種類(和式か洋式か)
- 男女共用か、分かれているか
- 清掃頻度と清掃業者の有無
- 住人構成(単身限定、外国籍入居者の割合など)
これらは内見時に実際に確認することが何より重要です。室内がいくら綺麗でも、共用トイレが使いづらければ日々のストレスになります。契約前の見落としがないよう、遠慮せず管理会社に細かく確認しましょう。
- トイレの場所・形式・管理状況を必ず内見で確認
- 管理会社に掃除頻度や入居者層を確認するのが重要
実際に住んでいた人の声
トイレ共同物件に実際に住んでいた人からは、こんな声が聞かれます:
- 「学生寮みたいで案外気にならなかった」
- 「掃除しなくていいのはむしろ楽だった」
- 「慣れればどうってことない。家賃の安さのほうが大きい」
- 「冬の深夜に外まで行くのが唯一の難点だった」
生活リズムや個人の感覚に左右される部分も大きいですが、金銭的メリットを実感できれば満足度は高くなる傾向があります。
- 掃除不要、固定費が安い点を評価する声が多い
- 寒さや距離がデメリットとして挙がることも
ネオ・プランニングで紹介している訳あり物件とは
株式会社ネオ・プランニングでは、池袋エリアを中心に、一般的な物件とは異なる「訳あり賃貸物件」も多数取り扱っています。トイレ共同・風呂なし・エアコン不可など、条件に癖がある代わりに非常に安価な物件が揃っています。
「それでもいいから東京で安く住みたい」「短期で割り切って住む場所が必要」——そういった方には、通常のポータルサイトでは見つからない物件をご案内できる可能性があります。
条件が合えば非常に強力な味方になります。まずはお気軽にご相談ください。
※このコラムは2025年5月28日時点の情報を元に執筆されています。最新の物件情報や契約条件については、必ずお問い合わせフォームよりご確認ください。