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東京で賃貸物件を探していると、時折「エアコンなし」という表記を見かけることがあります。ほとんどの方は「えっ?今どきそんな物件あるの?」「夏は地獄じゃないの?」と感じるでしょう。
確かに、エアコンが標準装備されているのが当たり前の時代にあって、「エアコンなし」というだけで大きなマイナスポイントに感じられるのは当然です。
しかし実は、こうした物件にはそれなりの事情と、そして一定の需要があるのです。本記事では、「エアコンなし賃貸」の実態や、向いている人の特徴、暑さ対策の工夫、契約時の注意点などを、池袋の現場で実際に取り扱ってきた不動産会社の視点からご紹介します。
エアコンなし賃貸とは?今も存在する理由
「エアコンなし」の物件とは、その名の通り室内に冷暖房機器が備え付けられていない状態の賃貸住宅です。
こうした物件は、主に以下のような理由でエアコンが設置されていません:
- 建物が古く、設置スペースや電力容量が確保できない
- 過去の入居者が撤去し、次の設置がされないまま再募集された
- あえて安く貸すために設備投資を控えている
特に築40年を超える木造アパートや、簡易宿泊施設から転用された部屋などではこのような条件が見られます。
- 築古アパートや改装物件に多く見られる
- コストを抑えるためにあえて非設置で貸し出す場合も
どれくらい家賃が安くなる?
エアコンがないだけで、家賃が月5,000〜10,000円ほど安く設定されている物件も多く存在します。物件によっては、設置スペースや配線の関係で「そもそも設置できない」というケースもあるため、費用を抑えたい人には魅力的です。
例えば、池袋駅から徒歩圏のワンルームでも、エアコンなしであれば家賃が4万円台に設定されていることもあります。
- 家賃は通常より月5千〜1万円ほど割安に
- 都内でも4万円台の物件が見つかる可能性あり
どんな人に向いている?
以下のような方は、エアコンなし物件でも快適に暮らせる可能性があります:
- 通気性の良い上層階や角部屋を希望している人
- 夏場は仕事やバイトでほとんど家にいない人
- ミニマリスト志向で家電にこだわらない人
- 費用より自由度を重視したい人
また、「自前でポータブルクーラーを設置する」「扇風機と換気で乗り切る」といった発想のある方にとっては、特に問題にならないケースも多いです。
- 生活スタイル次第で“エアコンなし”も選択肢に
- 工夫次第で快適に暮らす実例も多い
夏はどうする?暑さ対策と工夫
エアコンがない物件で暮らすうえでの最大の課題は「夏の暑さ対策」です。ただし、最近では以下のような方法で暑さをしのいでいる方も多く見られます:
- サーキュレーターと扇風機を併用して空気を循環させる
- 窓に断熱フィルムや遮光カーテンを設置する
- 保冷剤や冷感グッズを活用する
- 夜間だけエアコン付きのネットカフェや友人宅を利用する
また、建物の構造や方角によっては、想像以上に風通しが良く、暑さを感じにくい部屋もあります。実際に内見して「この部屋なら夏も行けそう」と判断できるかがポイントです。
- 扇風機+断熱対策+冷感グッズで乗り切る人多数
- 方角・通気性・構造が快適さを左右する
契約前に確認すべきポイント
「エアコンがない=自分で設置してもいい」というわけではありません。以下の点は必ず確認しておきましょう:
- 設置可能か(コンセント・配線・壁穴などの有無)
- 退去時の現状回復費用に関する条件
- 以前の入居者がどう対応していたか(設置履歴)
また、エアコンがない理由が「電力容量の関係で設置不可」などであれば、ポータブルエアコンさえ使えない可能性もあります。事前に不動産会社へしっかり確認することが大切です。
- 設置可能かどうか、電源や容量を事前確認
- 退去時費用やDIY制限にも注意が必要
実際に住んだ人のリアルな声
エアコンなし物件での暮らしについて、実際の入居者からはこんな声が寄せられています:
- 「通気が良いので、真夏以外は全く問題なかった」
- 「扇風機と冷感マットで意外といける」
- 「最初は不安だったけど、慣れれば大丈夫だった」
- 「真夏の数週間はしんどいけど、家賃が安いから我慢できた」
もちろん個人差はありますが、エアコンがなくても「自分なりの快適さ」を工夫でつくれる人には、十分許容できる範囲という意見も多く聞かれます。
- 「慣れれば平気」という実体験の声が多数
- コストメリットを重視する人には受け入れられやすい
ネオ・プランニングで見つかる訳あり賃貸
株式会社ネオ・プランニングでは、池袋エリアを中心に「エアコンなし」「トイレ共同」「風呂なし」など、一見デメリットと思われがちな条件をあえて活かした訳あり賃貸を取り扱っています。
それらは、「価格重視」「一時的な住まい」「最低限の設備でOK」といった方にとって、驚くほどコストパフォーマンスが高い選択肢となる場合があります。
「家賃を下げて他のことにお金を回したい」「実際どれくらい住めるのか知りたい」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
※このコラムは2025年5月28日時点の情報を元に執筆されています。最新の物件情報や契約条件については、必ずお問い合わせフォームよりご確認ください。