
とにかく家賃を抑えたい人が最初に考えるべきこと
家賃というのは、生活費の中でもかなりの割合を占めます。特に東京都内で一人暮らしをする場合、相場的には月6万円〜8万円前後が一般的とされており、手取りが20万円に届かない方にとっては非常に大きな負担です。
「それなら、できるだけ安い物件に住みたい」と考えるのは当然のことですが、家賃を大きく下げるというのは「何かを妥協する」ということでもあります。たとえば駅から遠い、風呂やトイレが共同、築年数が古い、エアコンがない……。そういった条件を受け入れる代わりに、通常の家賃相場より1〜3万円安く住める可能性が出てきます。
しかし、安さだけに飛びついてしまうと、実際に住んでみたときに「こんなはずじゃなかった」と後悔することも。そうならないためにも、まずは“どの条件なら自分が妥協できるのか”“ここだけは絶対に外せない”という基準を整理しておく必要があります。
- 東京都内で最安物件に住むには、いくつかの条件の妥協が不可欠
- 家賃が安い=不便や制限があるという前提を理解する
- 事前に「妥協できること/できないこと」を分けておくことが重要
「妥協できる条件」と「外せない条件」の分け方
では、どのようにして「妥協できる条件」と「外せない条件」を切り分けていけばよいのでしょうか。不動産会社としてお客様に最初にお伝えするのは、“生活に直結するものほど外しにくい”ということです。
たとえば「風呂が共同でも構わない」という方でも、実際に使ってみたら意外とストレスが大きいというケースがあります。一方で「駅から徒歩20分くらいなら運動になる」と割り切って意外と満足している方もいます。つまり、条件の取捨選択はライフスタイルとの相性がカギなのです。
重要なのは、「自分にとって何が必要か」「どこなら不便でも耐えられるか」を冷静に見極めることです。可能であれば一度、自分の1日の生活を紙に書き出してみて、何にどれだけ時間を使っているのか、どんな設備を日常的に使っているのかをチェックすると判断がしやすくなります。
- 「快適さ」よりも「生活に直結するかどうか」が基準になる
- ライフスタイルと設備条件の相性が重要
- 普段の生活動線を可視化して、必要な条件を洗い出すのがおすすめ
実際に多くの人が妥協している条件の具体例
ここでは、これまでネオ・プランニングに相談されたお客様の中で「最安物件に住みたい」と考えていた方々が、実際に妥協してきた条件の代表例をご紹介します。これらは「無理だと思っていたけど意外となんとかなる」と感じたケースが多く、参考になるはずです。
① 広さ(3〜4畳ワンルーム)
「狭いと暮らせないのでは?」と思われがちですが、寝る・座る・収納するだけで十分という方にとっては、むしろ掃除の手間がなく快適という声もあります。最近では狭小賃貸専門のライフスタイルも注目されています。
② 風呂なし(近くの銭湯を利用)
「風呂がないなんてありえない」という方も多いですが、銭湯文化が根強く残るエリアでは、むしろ広くて快適、毎日通っているうちに“ちょうどよい距離感”と感じる方もいます。
③ トイレ共同
不安要素が多い条件ではありますが、掃除や管理が行き届いていれば十分実用的と感じる方もいます。「1日に何度も使うわけではないから」「男性専用なら安心感がある」という声も。
④ エアコンなし
こちらも最近では意外と快適に過ごせる工夫が増えています。窓の配置や断熱性、ポータブルクーラーなどを使えば、夏もそれなりに乗り切れます。
- 広さ・風呂・トイレ・エアコンなどは妥協対象になりやすい
- 妥協後の生活をイメージし、対応策があれば前向きに検討可能
- 「慣れれば意外と快適」という事例も多い
安さと快適さのバランスを取るには?
最安物件に住むうえで難しいのが、「とにかく安い部屋に住みたい」という気持ちと、「ある程度快適に過ごしたい」という本音のバランスです。この2つを両立させるためには、「自分にとっての快適さとは何か」を考えることが大切です。
たとえば「風呂がなくても、銭湯の大きなお風呂でゆっくりできればむしろ嬉しい」「狭くても、自分の荷物が少ないから平気」「トイレが共同でも、掃除が行き届いていて清潔なら問題ない」といったように、“条件を受け入れることで得られる利点”に目を向けることで、安さと快適さを両立させられることがあります。
また、設備に頼るのではなく、住み方や生活スタイルを工夫することで満足度を高めることも可能です。これはいわば、ミニマリスト向けの賃貸にも通じる考え方。住環境をシンプルにし、自分に必要な要素だけを残すことで、結果として余計なストレスが減ったという方も多くいらっしゃいます。
- “安さ”と“快適さ”は二者択一ではなく工夫で共存できる
- 条件の裏にあるメリットを探すことで気持ちの余裕が生まれる
- ライフスタイル次第で“足るを知る”暮らしが実現できる
ネオ・プランニングで紹介できる“現実的に住める物件”
「とにかく安く住める部屋がいい」「条件には妥協できるけど、最低限生活できる環境は確保したい」。そんな方に向けて、ネオ・プランニングでは“安さ重視”だけでなく“住めること”に重きを置いた物件をご紹介しています。
たとえば、築年数は古いものの清掃や管理がしっかりしている物件、バス・トイレが共同でも男女別になっていて利用しやすい構造、風呂なしでも近くに通いやすい銭湯があるエリアなど、工夫次第で十分に生活できる現実的な選択肢を取り扱っています。
また、訳あり物件や家賃3万円以下の物件も厳選して掲載しており、「家賃重視」で物件を探している方のパートナーとして、多くのご相談をいただいています。
ネオ・プランニングでは、情報量の多さよりも“本当に紹介できる物件”を厳選して掲載しています。まずは気になる条件や予算をもとに、お気軽にご相談ください。
※このコラムは2025年6月12日時点の情報をもとに執筆しています。掲載物件や条件は変動する可能性がありますので、最新情報はお問い合わせフォームよりご確認ください。